展示データと逆!なコメントを正面から流す、消費増税報道。

お手軽にハイクで書こうかと思ったんだけど、画像がライブしか貼れないっぽいので仕方なくこっちで。メンドくさいなー。

社会保障一体カイカクだの言ってた割に、増税以外何一つ決めずに強引に決着した消費増税法案。
当然ソレ関係の報道も多々ありますが、最近はニュースも株式とWBSしか見てないので、WBSの話です。

昨晩は世帯年収毎の負担を数値シュミレートしたものを提示していました。
それを指して一言、
「所得が多くなるぶん、負担額も増えていく」というアナのコメントが・・・・・・。

   えっっっ?

その後ご丁寧に、そこだけ金額をいちいち読み上げ別のアナが強調していました。
えーーーーーーーーーーー。

数値に関しては引用して下に画像で貼りましたのでご覧ください、どうですか?
確かに金額はそらま高収ほど増えますが、税の問題ってのは基本 「 税 率 」 で語るのが常識じゃないスか???
そうしないと、負担の程度がどんなものかの話にならないでしょうよ。
なんで絶対額で話をすんの???

消費税といったら逆進性、低収の庶民ほど実質負担が重くなる、導入するほど「逆再配分」として機能するというのは耳タコな話。
当然、経済番組関係者なら百も承知、そこを何とか正反対に印象付けたい、という脚本なのかしら・・・露骨だけど。

まあ仔細な数字出してるだけ、腐ってもWBSというかマシなのか。
ワイドショーとかならこんな詳しくデータ出さずに印象だけでバンバン押しそう。
静止画から読める数字で下みたいな表やグラフも作れちゃうのです。

判り易く視覚化すると、逆進性が一層明らかです。
番組では消費税だけで話をせず、復興増税子供手当減額等を合算し、「可処分所得の減額」という算出をしてました。
その、各種負担合算の数字が青の折れ線、消費税のみ抽出した数字(番組では提示のみ)が赤の折れ線です。

赤線は見事なほど真っ直ぐ!に高所得の負担率が減っていて、こんな綺麗に逆進度が出るとは驚くほど。
(3%近辺で大差ないと思う人もいるかしれませんが、そもそも負担率が同じでさえ、可処分所得が低いほど実質負担は重いのです、加えて負担率すら逆進ということです)

色んな負担を合算した方は一部ジクザクしていて、逆進性を糊塗する意図なのかもしれませんが、大きく見るとむしろ傾斜が急になっています。
総合的な負担では、消費増税よりも更に逆進性、逆再配分寄りの政策になっているということですね。

番組では、増税によるメリットとして「子供園制度による待機児童削減」「年金保険料の必須支払期間短縮」等を上げてましたけど。
そんな、まだ実現性も不明な画餅を対価にされてもなァ。

追記

あと、年収500万より下をシュミレートにそもそも入れてない、てのも酷いですね。
昨今はもう、年収300万以下も当たり前と言われて久しいと思ってたんだけど。
500万未満が現状どの程度の比率かまで確認しませんでしたが、決して低くないはずだし、消費増税で特に問題化するのって、むしろそちらの層だよね???