肝心の像が建った時のこと誰も覚えてねえのかな、不思議不思議

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131216/amr13121623500003-n1.htm
「米の慰安婦像撤去を ホワイトハウスの請願サイトで 米男性が開始(産経)」

「テキサス親父かと思ったらテキサス親父だった」と皆が思っているアレです。
要するにアメリカ人でそんなことするのは余程特殊なヤツだということですね。

喜び勇んで署名だ!署名だ!と言ってる人々が、無関係の国に象を建てるなとか言ってた件とか、米市民向け署名に外国人が参加して意味あるのか、といった話はマアいつものこととして流すけど。

問題はアレでしょう、そもそも件の慰安婦像が建った経緯。
市議会はあまり乗り気で無かったところ、日本から反対派がレイシスト丸出しのメル凸攻撃を束にして送ったもんだから、その態度や主張に怒った議会は建立決定に至ったわけです。メル凸内容については特に、議員から怒り心頭といった反応があったはず。

で、今回の件ですけど、慰安婦像に侮蔑的な悪戯コスプレを着せたり、普段からレイシズム的な言動を隠そうともしない「テキサス親父」氏からの要請を、人権意識の高い米国政府はどう評価するか、って話ですよ。
更に日本の熱湯浴層から熱烈な後押しが殺到したりすると、どんな感想を抱くでしょうかね、想像つかないかなァ。

つかサァ、像が建った時にやったこと、その結果くらい覚えとこうよ、興味あるんだったらサ。
いやまあそんなの知らなくたって常識があれば十二分に察する話なんだけど。

例によって元情報ニュアンスを180°反転させる古森氏

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120926/amr12092611290003-n1.htm
「右傾化」→「普通の国家並み」 米メディア、尖閣対立で日本側対応分析(産経)

(↓引用)
 「尖閣問題を機とする日本の変化については、ワシントン・ポスト(21日付)
 の「日本が右寄りのシフト」という見出しの東京発の長文記事が目立った。
 「(日本が)中国のために外交、軍事のスタンスが強硬にも」という副見出しを
 つけ、野田首相タカ派と呼び中国への強い態度を「右寄り」と評しつつも、
 「日本はこれまで世界一の消極平和主義の国だったのがやっと(他国並みの)
 中道地点へと向かうようになったのだ」と強調した。

(引用ここまで)

産経新聞ワシントン駐在・古森義久氏の記事です。
どう見てもワシントンポスト紙が右傾化=中道、と評価したみたいな書き方ですけど、数日前の元記事はまるで逆のニュアンスと言えます。

http://b.hatena.ne.jp/entry/headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120922-00000014-jnn-int
米有力紙、一面で「日本が右傾化」(TBS系(JNN))

もうブクマだけで元ページ消えてますが、翌日の一報です。検索すればもっと元情報に近いのも出るでしょう。(めんどくさいので私はパス)
本来の記事で「右傾化」警戒つーのは米側評価です。
でも、中道だとか言ってた方は違います。
記事末尾で日本側識者という匿名コメントで付記された、いわば米国のネガ評価に対する、ある日本人の申し開きです。
恐らくは保守系WP紙と近しい防衛通・・・つまり結構な右派と想像されますね。

この日本人が言い逃れとして述べた、記事中唯一のポジティブ面を、右傾化と一緒くたに混ぜて米国意見みたく書いてしまうのが古森氏と産経らしいやり口。
端的に言って、 ま る っ き り 嘘。
そんなもん簡単にバレるのに。連中の情報発信は、それを疑わない迂闊な層、或いは盲信する身内を対象にしてるから問題ないのか。

そもそも関連記事として、産経内でもすぐソコに、「右傾化とネガ評価されたよ」ってえ記事まだ残ってるのになァ。
こんな矛盾発信して平然としてるってなもう相当ですよ。

データ追加グラフ 世帯収入別・消費増税後負担(年収比)

今日になったら同じ数字を用いた報道が各社から出ていました。
出所を記したとこは少ないですが、時事によれば大和総研試算のようです。
そして、3箇所の報道を見かけたうちで時事だけは世帯年収300万クラスの負担も載せていたので、グラフに追加しました。
更なる驚きの逆進性になっています。

展示データと逆!なコメントを正面から流す、消費増税報道。

お手軽にハイクで書こうかと思ったんだけど、画像がライブしか貼れないっぽいので仕方なくこっちで。メンドくさいなー。

社会保障一体カイカクだの言ってた割に、増税以外何一つ決めずに強引に決着した消費増税法案。
当然ソレ関係の報道も多々ありますが、最近はニュースも株式とWBSしか見てないので、WBSの話です。

昨晩は世帯年収毎の負担を数値シュミレートしたものを提示していました。
それを指して一言、
「所得が多くなるぶん、負担額も増えていく」というアナのコメントが・・・・・・。

   えっっっ?

その後ご丁寧に、そこだけ金額をいちいち読み上げ別のアナが強調していました。
えーーーーーーーーーーー。

数値に関しては引用して下に画像で貼りましたのでご覧ください、どうですか?
確かに金額はそらま高収ほど増えますが、税の問題ってのは基本 「 税 率 」 で語るのが常識じゃないスか???
そうしないと、負担の程度がどんなものかの話にならないでしょうよ。
なんで絶対額で話をすんの???

消費税といったら逆進性、低収の庶民ほど実質負担が重くなる、導入するほど「逆再配分」として機能するというのは耳タコな話。
当然、経済番組関係者なら百も承知、そこを何とか正反対に印象付けたい、という脚本なのかしら・・・露骨だけど。

まあ仔細な数字出してるだけ、腐ってもWBSというかマシなのか。
ワイドショーとかならこんな詳しくデータ出さずに印象だけでバンバン押しそう。
静止画から読める数字で下みたいな表やグラフも作れちゃうのです。

判り易く視覚化すると、逆進性が一層明らかです。
番組では消費税だけで話をせず、復興増税子供手当減額等を合算し、「可処分所得の減額」という算出をしてました。
その、各種負担合算の数字が青の折れ線、消費税のみ抽出した数字(番組では提示のみ)が赤の折れ線です。

赤線は見事なほど真っ直ぐ!に高所得の負担率が減っていて、こんな綺麗に逆進度が出るとは驚くほど。
(3%近辺で大差ないと思う人もいるかしれませんが、そもそも負担率が同じでさえ、可処分所得が低いほど実質負担は重いのです、加えて負担率すら逆進ということです)

色んな負担を合算した方は一部ジクザクしていて、逆進性を糊塗する意図なのかもしれませんが、大きく見るとむしろ傾斜が急になっています。
総合的な負担では、消費増税よりも更に逆進性、逆再配分寄りの政策になっているということですね。

番組では、増税によるメリットとして「子供園制度による待機児童削減」「年金保険料の必須支払期間短縮」等を上げてましたけど。
そんな、まだ実現性も不明な画餅を対価にされてもなァ。

追記

あと、年収500万より下をシュミレートにそもそも入れてない、てのも酷いですね。
昨今はもう、年収300万以下も当たり前と言われて久しいと思ってたんだけど。
500万未満が現状どの程度の比率かまで確認しませんでしたが、決して低くないはずだし、消費増税で特に問題化するのって、むしろそちらの層だよね???